鴨首帯鉤　2010年4月25日更新

〈鴨をかたどったバックル〉
春秋秦
玉製
長さ6cm　高さ1.6cm
1992年陝西省宝鶏市益門村
宝鶏市考古工作隊
これもベルトのバックルであるが､盤蛇型金帯鉤とは異なるタイプのバックルである。このﾀｲﾌﾟは中央の穴に帯を通して試用するのであろう｡『史記』には､北方民族の服装と戦術を導入した趙国の武霊王が、臣下に黄金の帯鉤を賜ったことが書かれているが、このことから帯鉤がもともと北方民族によって使われていたものであったと考えられている。秦では春秋時代の墓から帯鉤が発見されているので､秦と北方民族の古くからの関係がうかがえる。出所：「大兵馬俑展」
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