考古用語辞典 A-Words

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鍍金温酒樽 2010年4月17日更新

鍍金温酒樽

【和:
【中:
秦・漢・三国|青銅器|>鍍金温酒樽

前漢
高24.5em 口径23.4cm
  青銅鍍金
1962年山西省右玉出土
山西省文物工作委員会蔵
 右玉大川村の前漢地下倉出土の9点の青銅器のうち,鍍金温酒樽2点がひとしく刻銘と鳥獣文様をもつ。展示の温酒樽は表面が鍍金され,底部に熊形の足が3本,器腹に鐶のつり手が一対ついている。器の内側は漆塗りで,器身と蓋には浮彫りの連山鳥獣文様が鋳だされ,蓋の内側には菱鳳雲文が漆で描かれている。蓋と器身の口縁部には「中陵胡傅銅温酒樽,重廿四斤,河平三年造,二」の銘文が刻まれている。『漢書』地理志によると,中陵県は雁門郡に属し,今の山西省右玉県である。過去においてこの種の温酒樽を銅れんと誤認する者があったが,この銘文でそれが訂正された。酒樽の重さ6,100グラムを24斤で換算すると,漢代の一斤は254グラムに相当することがわかる。河平3年は前26年である。出所:『中華人民共和国出土文物展1977』
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