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黒釉三彩馬 2010年3月19日更新

黒釉三彩馬

【和:こくゆうさんさいうま
【中:Hei you san cai ma
隋・唐・五代|陶磁器|>黒釉三彩馬

三彩
高66.5、長78.2
1972年、河南省洛陽市間林出土
唐時代・7ー8世紀
Black Glazed Horse with Three-color Glaze Decoration
 首を左方にひねってややうなだれ気味にし、口を少し開けて嘶くような姿の馬が巧みに造形されている。黒色を主体とし、それに白、緑、茶の各色を効果的に配した優れた色彩表現によって、全身にぐっと力を込めたような量感ある肢体や、いまにも動き出しそうな生動感を備えた顔貌などの造形が一層際立ってみえ、数ある唐三彩の馬の作例の中でも傑出したできばえを示す。このような動物をかたどった俑は、副葬品として一時に大量に生産するため、大半のものは型を用いて成形した後、見ばえに変化をつけるため、釉薬等を違えてさまざまな色合いに仕上げることが多い。この作品も、黒釉を主とした馬俑の作例としてきわめて稀少ながら、もとは高貴な身分の者の墓に数多く納められた群像の1体であったはずである。
 唐時代には、この作品にみられるように、少し足が短く、短躯でずんぐりとした体つきをした西域産の馬がもっとも良質な馬としてもてはやされたらしく、同様の体型をした大小さまざまな馬俑の作例が今日でも大量に残されている。出所:『悠久の美-中国国家博物館名品展』
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