考古用語辞典 A-Words

時代別順

旧石器時代
新石器時代
神話時代
殷・周時代
春秋戦国
秦・漢・三国
晋・南北朝
隋・唐・五代
宋・遼・金・元
明・清

分野別順

基本用語
青銅器
陶磁器
金銀・玉器
石器・ガラス
彫刻・書画
絹・衣類
建造物・遺跡・墓
歴史名城
歴史人物
研究機関
研究者
面白テーマ

「滇王之印」金印 2010年3月16日更新

「滇王之印」金印

【和:てんおうのいんきんいん
【中:「Dian Wang zhi yin」King yin
秦・漢・三国|金銀・玉器|彫刻・書画|>「滇王之印」金印


高1.8、辺長2.3、重90g
1956年、雲南省晋寧県石寨出6号墓出土
前漢時代・前100年頃
Gold Seal “King ofTian”
 石寨山遺跡は、滇の王族が埋葬さた墓地であると考えられている。それは1956年の第二次発掘で「滇王之印」と刻まれた金印がここで発見されたからである。『史記』によれば、漢の武帝の元封2年(前109年)、滇王が漢の朝廷に帰順することを表明したとき、皇帝は王印を授けたとある。その王印が石?山6号墓の棺内で出土したこの合印である可能性は極めて高い。
 印台と鈕は別々に鋳造した後で溶接している。鈕は螺旋状にうねる蛇をかたどっている。目と鱗は工具で彫刻されたものである。日本の福岡県志賀島から出土した「漢委奴国王」印(福岡市博物館蔵、国宝)とは、金の材質、蛇鈕、辺長2.3センチ(当時の一寸)という大きさのほかに、紙に押印する時に字の部分が白になる白文である点でも、この印と一致する。金印の鈕は駱駝か亀を基本とする漢代の制度からみて、金印に蛇鈕は特異な組合せである。なぜ両全印がそこでも共通しているのか、興味深い問題である。出所:『悠久の美-中国国家博物館名品展』
関連用語:

Copyright 2006 abc0120 All rights reserved.