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突目面具 2010年3月6日更新

突目面具

【和:とつもくめんぐ
【中:Tu mu mian ju
殷・周時代|青銅器|>突目面具

青銅
高85.4、幅78、奥行41.3
1986年、四川省広漢市三星堆2号坑出土
商時代・前13-前11世紀
Bronze Mask with Protruding Eyes
 古代中国の青銅器は祭祀用の容器、武器が中心であり、人や神の身体・顔・目だけを表現した例はきわめて少ない。三星堆遺跡の1号・2号坑から出土した青銅器は、合計900点余りに達するが、そのうち容器はたったの20点であったのに対して、後者の青銅器は190点もあった。この突目面具は、特異な構成をみせる三星堆の青銅器のなかでもひときわ目を引く。耳元まで裂けた口、鼻から外側に伸びる頬の隆起、横に開いたった耳、そして突出した丸い目からなる顔は、笑っているようにもみえる。額についた縦長の装飾については、龍をかたどっているとする解釈がある。装飾上端の蕨手状部分が龍の尾で、直線部分が胴体、突目面具の鼻梁と接している箇所が顔に相当するという。この説の当否はともかく、突目面具と同じ2号坑から出土した蛇形の銅器が、頭部を除いて、この装飾とよく似た形態であることは注目に値する。出所:『悠久の美-中国国家博物館名品展』
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