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玉龍 2010年2月27日更新

玉龍

【和:ぎょくりゅう
【中:Yu long
新石器時代|金銀・玉器|>玉龍


高26.5、最大幅26
1971年、内蒙古自治区翁牛特旗三星他拉村出土
新石器時代(紅山文化)
前3500年頃一前3000年頃
Jade Ritua1 Dragon Figure
 深い緑色をたたえた玉塊をC字形に丸彫りした後、ていねいな研磨と線刻を施して仕上げている。牛河梁出土の"玉龍"と異なり、目は大きく切れ長で、突き出た鼻の先端には一対の鼻腔かある。顎と額にはごく低い段が作り出され、そこに斜格子目状の線刻が加わる。首から背中にかけてはタテガミのような大きな装飾がそなわる。これを馬の頭部をもつ龍とみなし、"玉龍"のタイプの頭部を豚とみなす研究者もいる。本作品は玉龍のなかでも群を抜いて大きい。この顔のタイプは類例がまだ正式に報告されていないため、現時点で顔の形と大きさの関係を検討することはできないが、顔の形に応じて玉龍の大きさを変えていた可能性もある。紅山文化の玉龍は胴体の中央部に表裏両面から孔が穿たれていることが多い。紐をとおして何かに吊るした ようであるが、少なくとも本作品はその大きさを考慮すれば、首飾りなどの装身具ではなかったはずである。出所:『悠久の美-中国国家博物館名品展』
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