考古用語辞典 A-Words

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銀製網目文碗 2009年12月24日更新

銀製網目文碗

【和:ぎんせいあみめもんわん
【中:Yin zhi wang mu wen wan
隋・唐・五代|金銀・玉器|>銀製網目文碗

一個
高5.1 径10.5
唐時代(9~10世紀)
Silver bowl with basket pattern.
大英博物館蔵
 半球形の小泉の婉で,庇部がせまい平底になっている。目縁部に4本から7本の縦の櫛目状の線文と横に長い直線1本を交互に打ち出して文様帯となし,以下の器面全体に網目状の文様を綿密に施してある。施文はすべて鏨による刻文であるため裏面にも凹凸逆の同一文様がはっきりと浮き出されてみえる。  この碗が実際に竹や柳など植物性素材を編んで製作された籠類を写したものてあるという確証はないが,宋代の陶磁器中に籠類を模したとされる柳斗文を飾る碗や小壷なとの例があることからその可能性は高いといえる。 この点で正倉院宝物中の円形柳箱はきわめて興味深いものであり,木質の口縁部にみられる櫛目状の柳枝や蓋および身の表面は本例の文様を彷彿させる。この碗も「銀製水注」と同様の伝称をもつ一括銀器の一つて,唐末~五代の作と推測されるものである。出所:大英博物館所蔵日本・中国美術名品展
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