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地蔵菩薩像 2009年12月12日更新

地蔵菩薩像

【和:じぞうぼさつ
【中:Di zhang bu sa xiang
隋・唐・五代|彫刻・書画|>地蔵菩薩像

敦煌将来 一面
絹本著色
縦63.7 横17.0
唐時代(9世紀)
大英博物館蔵
Ksitigarbha
 地蔵菩薩は,釈尊の入滅後,弥勒菩薩が出世するまでの無仏の時代に,六道一切の衆生の救済をまかされた菩薩である。烈しい地獄の責め苦からも救済してくれると信じられており,中国,朝鮮,日本でとくに民間の篤い信仰を受けた。一般に地蔵菩薩は,『地蔵十論経』や『地蔵菩薩本願経』などの所説に従って僧形(声聞形)に作られることが多い。
敦煌ては,この僧形の単独像はもちろんのこと,被帽の地蔵菩薩像,六道図を伴った地蔵菩薩像,地蔵十王図,十王経図巻などの形でしばしば登場しており,当時の敦煌の民衆から絶大な人気を得ていたことが知られる。僧形の地蔵菩薩は,持物として宝珠と錫杖を持つことが多いが,本図は右手に水瓶を持つだけである。本図は剥落が著しいものの,まだよく彩色をとどめており,剃髪した頭や髭の部分に塗られた青色,袈裟の裏地の朱色などが鮮やかである。地蔵菩薩の慈悲心が,柔らかい描線で巧みに描かれている。 出所:大英博物館所蔵日本・中国美術名品展
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