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不空成就 2009年11月29日更新

不空成就

【和:
【中:
彫刻・書画|青銅器|>不空成就

西チベット 14世紀 青銅;銀・銅象嵌、彫金、彩色 高27cm             , エルミタージュ美術館、サンクトペテルブルク 5番目の如来である不空成就は、ここでは髪が長く、宝冠や首飾り、腕輪、耳飾りを付けて、王者の姿、報身の仏陀の姿であらわされている。この不空成就は、その象徴である羯磨杵を持っていないので、右手を施無畏印、左手を禅定印とする手の印相によってのみ不空成就であると認められる。不空成就は羯磨部の主尊であり、他の4人の如来のすべての智慧を修行によって成就することを象徴している。  この彫刻の様式は、制作時期や場所を確定するのにいささかの疑問も残していない。この尊格の背後には光背はないが、台座から伸びた蓮華の茎によって囲まれている。体に比べると頭が大きすぎるようであるし、ほかのプロポーションもそれほど均整がとれてはいない。  この時代の西チベットの銅像は、この像のように仏陀の台座を飾る大きな蓮弁の形や数(通常7枚から9枚)に特徴がある。14世紀の西チベットの様式に見られるもうひとつの特徴は、宝冠の上に突き出した、高く結った宝髺と、宝冠の飾りと飾りや宝冠と彫刻の他の部分とをつなぐ細い金属製の支柱である。出所:天空の秘宝チベット密教美術展
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