考古用語辞典 A-Words

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カルマ派1世(トゥースムキェンパ) 2009年10月19日更新

カルマ派1世(トゥースムキェンパ)

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金銀・玉器|面白テーマ|彫刻・書画|>カルマ派1世(トゥースムキェンパ)

チベット中央部または束チベット
14世紀
真鍮;金・銀・ラピスラズリの象嵌
高33cm
A&J・スピールマン
この特殊な彫像の際だった肖像の品質は、ガムポパの高弟トウースムキェンパ(1110-1193)であり、カルマ派の最初の転生ラマとして知られている。画像でこの像と非常によく似たものがある(「西蔵唐卡』)。顔貌は特徴的で、頬骨が張り角張った顎にわずかに後退した深いしわのあるひたい、低い鼻、かがやく青い目(ラピスラズリの象嵌)に生えそろった顎髭をもつ。頭髪や髭には銀の象嵌が用いられ強調されている。堂々とした胴体は長く、身にまとう衣には、金や銀の象嵌によるさまざまな洗練された植物文や線文が衣のふちにほどこされている。厚い衣の形式化した衣文は、神経質だが控えめなリズムで、禅定の姿勢をとる身体を包んでいる。
 比較例が少ないが、様式的には、14世紀の羅漢像の画像に関連づけられる。どちらの像もけわしい顔立ちで、青い目に低い鼻で髪際の線を入れる点が共通する。この作品は、初期のチベットの肖像彫刻の完成度の高い作例であり、西チベットの作である可能性もあるが、羅漢像の画像のような中央部の作例に似ている。出所:天空の秘宝チベット密教美術展
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