考古用語辞典 A-Words

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タクルン派ラマ(サンギェー・ヤルジョンパ) 2009年10月18日更新

タクルン派ラマ(サンギェー・ヤルジョンパ)

【和:
【中:
面白テーマ|彫刻・書画|>タクルン派ラマ(サンギェー・ヤルジョンパ)

チベット中央部、おそらくウ地方
13世紀第4四半期
綿布着色
22.9xl7.8cm
ウェスリー&キャロライン・ハルパート・コレクション
サンギェー・ヤルジョンパ(1203-1272)は、ラマ、タンパ・チェンポの創始であるカギュ派の分派、タクルン派3世である。このラマの特徴は、長い端正な顔立ちであり、他の画像と大きく区別できる。カギュ派とカダム派の祖師が画面上部両端をしめている。下端には、左から右に寄進者、2人のラマ、文殊、白ターラー、緑金剛法が描かれている。宝石と山の形式化した文様を交互にパステルカラーの縁に入れて、それぞれの像を区切っている。
 明らかにタクルン派のラマ像では、少なくとも数世代にわたって、タクルン派には、このタンカのように手が違いながらも単刀直入で単純という特徴的な形式のタンカを描く派があったのである。
 この派は、とりわけ、正確な規則性と調和のとれた明るい色彩の強いセンスのある、デザインや細部の率直な明快さによって特徴づけられる。それは、かろやかで流れるような、というよりむしろ、濃い密集した、堅い、自己主張の強いもので、しつこいほどに強い色彩によって引き起こされた力強い信頼性を越えるような動きある豊かさがある。  描き方のリアリティを作り出す大事な要素である色彩は、背後にある理想世界を暗示させるリアリティを卓越させる要素でもある。これは、チベット絵画における、現実性と超越性という両極端にあると思われるものを表現するためのもっとも完成した様式である。出所:天空の秘宝チベット密教美術展
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