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大黒天ブラフマナルーパ 2009年10月13日更新

大黒天ブラフマナルーパ

【和:
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面白テーマ|彫刻・書画|>大黒天ブラフマナルーパ

チベット
16世紀後期
真鍮;分けて鋳造(台座は二部分に分けて鋳造)、金泥、彩色
高21cm
エルミタージュ美術館、サンクトペテルブルク
火焔光背に包まれて、大黒天は戦闘の姿勢で立ち、両足で横たわった人物像を踏みつける。人の大腿骨で作られたラッパを右手に持ち、髑髏杯を左手に持つ。左腕で槍を抱え、髑髏をつないだ環飾を左腕に通す。この大きな環飾に水瓶と剣をくくりつける。人の生首をくくりつけたガーランドで身を飾る。ゲッティによって紹介されたチベットの伝承では、サキャ派の有名なラマ、パクパ(1235-1280)の前に現出した大黒天が、この「ブラフマナ(婆羅門)の姿としての護法神」であったという。そして、モンゴル皇帝フビライ汗にヘーヴァジュラ・タントラの意味を説明するのを助けたという。この像とエルミタージュ美術館のシンハヴァクトラ像は、ウーフトムスキー大公コレクションの寂静尊と忿怒尊の12体のうちの二つにあたる。これらは同じパターンのもとに、同じ工房で作られており、すべての像の形が非常に似ている。すべての彫刻は、同じ技法でスタイルも似通っている。尊像はそれぞれ蓮台上に立つか座るかしており、蓮台は方形台座の上にのり、その脚部は意匠化された足の形になっている。台座は、前後二つに分けて鋳造され、一つに合わせている。台座の正面中央には、高浮き彫りのパネルがあり、人物1体、獅子が2体、4基のストゥーパ形の支柱があらわされる。小さな像をあらわす浮き彫りは、チベット美術における、いわゆる東インドの鍍金しない造像流派の原型をしのばせる。出所:天空の秘宝チベット密教美術展
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