考古用語辞典 A-Words

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尊者ダクマルとしてのパドマサンバヴア 2009年10月7日更新

尊者ダクマルとしてのパドマサンバヴア

【和:
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面白テーマ|彫刻・書画|>尊者ダクマルとしてのパドマサンバヴア

東チベット
16世紀後半-17庶紀前半
絹布着色
86×55cm
個人蔵
比較的大まかなやり方で仕上げられた、この絹本の絵画は、おそらく東チベットの流派のものであろう。赤っぽい桃色と橙色の色調を中心とした赤色タンカのスタイルで描かれ、部分的に青、緑、黒、白が使われ暖色の色調を補っている。これはグル・リンポチェが恐ろしい尊者ダクマルの姿に変化した姿を描いたものである。解脱への活動をする最も恐ろしい姿をとるということで、巨大な蠍と金剛杵を持ち、腰から下は金剛橛のような形に変形しており、串刺しにされた邪鬼のいる三角形の台座の上に突き刺さっている。主尊の背後には大きく優美な火焔光背があるが、全く力強さのない様式化された火焔は、17世紀の新メンリ様式に関連づけられる描き方である。上方には六字観音とパドマサンバヴァを それぞれ左右に伴う阿弥陀仏が雲海の中にあり、その下には2体のラマ像と簡略な山岳風景がある。黒色タンカやほとんどの中央部の絵画と対照的に、この作品にはほかの興味深い様式的伝統がみられる。それは敦煌幡のようなより古い作品の様式に関連づけられる。この作品は当初は中国製の絹の軸装であった。出所:天空の秘宝チベット密教美術展 2009.09.19更新
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