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印盒・匣 2009年7月12日更新

印盒・匣

【和:いんごう・こう
【中:Yin he・xia
彫刻・書画|基本用語|>印盒・匣

印泥を入れる器で、合子とも言う。小さいものは香合にも使われた。陶磁のものが主である。印泥の油を吸収しない釉薬のかかったものが適している。哥窯のもののように釉薬のひびわれがあると油がしみこんで合子も変色するし、印泥も油が脱げてよくない。釉裏紅、均窯手のものなど印盒としてよりも焼物の合子として愛玩されていることの方が多い。古い印泥は使用に堪えないので良い印盒を求めて、新しい印泥を入れることである。古い革嚢に新しい酒を入れるというわけである。粉彩のものもあるが派手である。
解放後の印泥は西冷印社や栄宝斎のものである。西冷印社のものは陶磁合子であり、栄宝斎の高級品には景泰藍を使用している。すべて布箱に収めているが、 解放前、清朝時代の上質印泥は紫檀製、落し蓋の匣に収められていて、蓋に当時の文人が題字したものがあった。西冷印社は呉昌碩が主唱して光緒三十年(一九〇四)杭州に作った文人の結社であるが、ここで作った印泥の匠には彼の題字を刻したものが有名だった。今でも時折り見かけることがある。 漆器・木器・竹器による印盒、香合がある。漆器では堆朱、堆黒、青貝螺鈿、紫檀、竹刻のもので木、竹のものは内部を漆仕上げをして印泥油の浸出を防止している。 出所:『文房古玩事典』宇野雪村
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