考古用語辞典 A-Words

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瓦硯・瓦当硯・塼硯 2009年5月28日更新

瓦硯・瓦当硯・塼硯

【和:がけん・がとうけん・せんけん
【中:Wa yan Wa dang yan zhuan yan
彫刻・書画|基本用語|>瓦硯・瓦当硯・塼硯

殷―漢代の出土品に注目して、蒐集鑑賞が盛んになったのは宋代からである。その中に、秦・漢の瓦や瓦当や塼がある。当時の建築用材であるが、塼は地下の墓室にも使われた。 筒瓦の半円丘状の上部を削って硯を作ったのが瓦硯で平瓦はほとんどない。瓦当は軒先や屋根の両端などに使われた。円形と半円形とあり、半円形を半瓦当という。上面には動植物を浮かしたり、 1から12字に至る文字瓦当、菊花、唐草、蕨手等の文様のものなどがある。この異面を整形して硯を刻したのが瓦当硯である。 塼には二三~三〇センチ四方で厚さが三~四センチの方?と、それを半分にした条塼とがある。方塼には上平面に文字、模様のあるものもあるが、条?では長側面、上・下側面の三側か長、上の二側面かに文字、模様がある。この上半面に硯を刻したのが塼硯である。 『西清硯譜』中にも漢未央宮東閣瓦硯、漢洞雀瓦硯、漢塼硯など十余点が収録されている。硯としての実用性より古物を文房具に作って愛玩するという文人の嗜みに注目すべきなのだろう。 端渓石、そのほかでこれを模した作硯がある。瓦様班、瓦当様硯、塼様硯と言うべきなのだが混同して言う人がある。 出所:『文房古玩事典』宇野雪村
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