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加彩騎馬婦人 2009年5月18日更新

加彩騎馬婦人

【和:かさいきばふじん
【中:Jia cai qi ma fu ren
隋・唐・五代|陶磁器|>加彩騎馬婦人

唐 (18世紀)
(左)高36.0cm (中)高36.2cm
(右)高37.5cm
女性が馬に来ることは南北朝時代に北方民族の風俗がもたらされたのが始まりといわれ、唐代に流行した。騎馬は官女の嗜みとされたほどで、陶俑の中にもこうした騎馬姿の婦人俑が残されている。
騎馬夫人俑も時代によって形式が異なる。この二人は楊貴妃型の美人俑である。男装したり蹴球用の鞠を手にするなど、活動的な出で立ちで西方産の精悍な馬に跨っている。人と馬とを別々に整形した後に組み合わせて焼成し、白化粧と加彩を施して仕上げているので、表情豊かで臨場感ある出来栄えとなっている。その加彩は大部分が剥落しているものの、鞍の唐草文様をはじめとして衣服や鞠の所々に華やかな色彩の痕跡をとどめている。豊満な婦人と西方産の名馬はまさに玄宗の愛したものであり、この俑は盛唐の宮廷文化の息吹きを活き活きと伝えてくれる。出所:中国陶磁器展1992静嘉堂文庫美術館
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