考古用語辞典 A-Words

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竹笛 2009年5月15日更新

竹笛

【和:たけぶえ
【中:
面白テーマ|>竹笛

発展の歴史
今から4000年以上さかのぼる黄帝の時代、黄河流域には大量の竹が生息していた。そのため竹を使った笛が作られるようになる。秦漢時代にはすでに七孔竹笛(七つの穴がある竹笛)があり、さらに両頭笛が発明された。蔡邕(さいよう)・荀勗(じゅんきょく)や梁の武帝は十ニ律笛、すなわち一笛一律を作り上げている。古代には笛は「篴(てき)」と呼ばれていた。漢代の書物、許慎の『設文解字』によると、「笛。七つの穴があり、竹を用いる」との記述がある。1978年、湖北省随県の侯乙墓より2本の竹篪(古代の管楽器)が出土した。湖南省長沙の馬王堆三号漢墓からは2本の竹笛が出土している。出土品と史料の記載によれば、長さの違いはあるが形状は完全に合致する。
名称
竹笛の種類と名前は非常に豊富だ。龍が飾られた「龍頭笛」のように形から名付けられたものや、「叉手笛」のように楽師が皇帝の前で手を組み合わせて演奏したという伝説から名付けられたもの。「尺八」のように一尺八寸という長さから名前がつけられたものがある。この簫は唐代に日本に伝来した。さらには「銅笛」「鉄笛」「玉笛」「鷹笛」「猿腎笛」など材料から名を取られたものや、四川の「姜笛」、広西の「トン笛」などのように民族から名を取られたもの、昆曲に使う「曲」、梆子(ほうし)に使う「梆笛」、雅楽に使う「雅笛」、能楽に使う「能笛」などがある。
演泰
現在では演奏技法や曲目などは新たな発展を遂げており、笛の芸術は新たなステージへと進んでいる。南北の境界は次第に薄れており、地方の特徴を強調した内容からその他の芸術や類似した楽器の技法をも吸収し、笛本来の表現力を追求した新たな境地が目指されている。
技術
笛の演奏は技術と地域から南派と北派に分けることができる。
構造
竹笛は1本の竹管より構成される。中は節をくりぬき空洞となっており、外側は円柱型。吹き口、膜孔が一つずつ。それに六つの音孔、基音孔と助音孔二つずつの穴が空けられている。また吹き口の中には笛塞とよばれる柔らかい木片が入っている。
分類
曲笛 梆笛・定調笛・玉屏笛・七孔笛・短笛かある。
曲笛・・・昆由の伴奏に用いられることからこの名で呼ばれる。また班笛、市笛、扎線(纒絲)笛とも。蘇州で盛んに作られたことから「蘇笛」ともいう。笛の管は太く長い。音色は重厚にして柔和、さわやかにしてつやがあり、昆由など劇の音楽でも最も特色がある重要な楽器である。
梆笛・・・劇曲・梆子(ほうし)の伴奏をすることからこう呼ばれる。本体は曲笛よりも細く短い。はっきりとよく響く音色で高音用に用いられる。北方で多く見られ、歌会、評劇、梆子でよく使われる。
定調笛・・・それぞれの笛で調子が固定されているのが特徴。 6本や7本、あるいは12本などのセットとなっている。異なる音階の楽曲演奏に適しており、独奏や楽隊の演奏に用いるのに合っている。 玉屏笛・・・貴州省玉屏トン族自治県で製造される。同地の小水竹が用いられ、本体が楕円形となっている。表面には花鳥風月・獣や虫・魚、または詩文などの図案が彫刻された工芸品でもある。
短笛…またの名を学生笛。本体は短く、通常は基音孔がない。膜孔があるものとないものがあり、練習や合奏に用いられる。出所:中国NEWS
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