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二胡 2009年5月15日更新

二胡

【和:にこ
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面白テーマ|>二胡

発展の歴史
二胡は一般的に「故琴」と呼ばれ、唐王朝から現在まですでに1000年以上の歴史を持つ古代楽器だ。起源は古代の北部少数民族の「奚琴」だが、宋代に入ると「稽琴」として様々な文献に登場するようになる。例えば、著名な学者・沈括は『補筆談・学律」の中でこんな話を紹介している。 一徐衍が皇帝たちの前で稽琴を演奏した時のこと、あろうことか弦が1本切れてしまった。しかし徐衍は残された1本の弦で見事に曲を演奏し、皇帝たちはその熟練した腕に感嘆の声を上げた」。明・清時代には民間戯曲の伴奏や合奏時の主要楽器として南北全土に広がっていた。
. 二胡という名が登場するのは近代に入ってからだ。この時期、二胡の演奏水準は50年以上にわたる発展を経て円熟期を迎える。劉天華は現代二胡の創始者だ。劉天華は西洋楽器の演奏手法や技巧を取り入れ二胡の音域を拡大した。この「革新」で豊かな表現力を手に入れた二胡は、新しい芸術的境地を確立し、民間伴奏楽器から個性的な魅力を表現し得る独奏楽器として大きな飛躍を遂げる。
劉天華は生涯に10曲の二胡独奏曲を作曲している。1932年、若くして亡くなった劉天華の追悼式で捧げられたのは、全タイトルの第一字を繋げた挽聯(弔問用の対聯)だった。『病中吟』『月夜』『苦悶之謳』『悲歌』『空山鳥語』『閑居吟』『良宵』『光明行』『独弦操』『燭影揺紅』、即ち「良月苦独病燭光悲空閑(良月独り病に苦しみ、ろうそくは空しきひまを悲しむ)」。簡潔で趣き深い挽聯には、故人への限りない尊敬の念が込められている。
新中国成立後、民族・民間音楽は急速に発展し、演奏家等芸人の芸術的価値にも注目が集まるようになった。特に華彦鈎や劉北茂の楽曲がレコード化されると、演奏芸術の発展はさらに勢いを増した。1950~60年代には、張鋭・張韶・王乙等に代表される教育家や演奏家が相次いで、登場。次いで、こうした著名人の影響を受け、閔恵芬や王国滝といった新しい二湖演奏家も続々と世に出るようになった。中でも、作曲家・劉文金の『長城随想曲』は、二胡の機能を十二分に生かしながら、新鮮な魅力を引き出すことで楽曲に一層の輝きを与えている。
メンテナンス
演奏の後は、琴についた松脂を柔らかい布できちんとふき取っておく。こうすることで、木製部分や琴皮に松脂がはり付くのを防止できる。高級二胡は表面を天然シェラックで磨いているが、こうしたつや出し技術にも長い歴史がある。時間がある時には、表面の木製部分を車や家具用のワックスで磨いてもよいが、必ずきちんとこすり、手垢が付かないように注意すること。
演泰技法
左手に琴を持ち親指と人差し指の間のくぼみて支える。この時親指と人差し指の間のくぼみで支える。この時親指は軽く曲げ、上に反ったり、下に曲げて琴杆をきつく掴まないようにすること。手のひらは軽く触れる程度にし、手のくぼみと琴杆の接触面積を極力小さくする。こうすると、指を正確に押さえやすくなり、持替えやその他の動作も敏に行なうことができる。左手をリラックスさせると、前腕が自然に下がり、琴杆との角度が45度前後になる。初心者には、腕を高く掲げ過ぎて左手がほとんど肩と並ぶくらいになる人がいるが、これは格好悪いだけでなく、腕が常に硬直した状態になり、動作が受動的でぎくしゃくしたものになり指がスムーズに動かせなくなるので注意すること。
構造:構造は比較的単純で、琴筒・琴杆・琴皮・弦軸・琴弦・弓杵・千斤・琴馬(駒)・弓毛等から成る。
分類:製造産地により蘇州琴・上海琴も北京琴の三つに分類される。また、琴筒の形状により、円筒二胡・八角二湖・六角二胡扁筒二胡に4分類される。
音色:柔らかく優美で抒情的。非常に歌唱性に富み、人間の歌声を彷彿とさせる。 出所:中国NEWS
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