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プリッゲン(ノルウェー世界遺産) 2009年5月2日更新

プリッゲン(ノルウェー世界遺産)

【和:プリッゲン
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面白テーマ|世界遺産|>プリッゲン(ノルウェー世界遺産)

ベルゲンは、北海のヴォーゲン湾にある。背後に広がるハルダングル高原に囲まれた港湾都市であり、ノルウェー第2の都市である。1070年、 ノルウェー王オーラフ・キーレによって首都として創建された。12世紀になるとドイツ商人が交易の実権を握るようになり、1350年にハンザ同盟に加わった。港の周囲が7つの丘に囲まれて防衛上有利にもかかわらず、船の出入りが容易という地理的条件にも恵まれて、ベルゲンはハンザ同盟4大都市のひとつとして繁栄をきわめた。
港の東側一帯は、14世紀半ばからドイツ商館が建てられ、 ドイツ人居留地となった。ノルウェー人はここを、ティスクブリッゲン(ドイツ埠頭)と呼ぶようになり、のちに、単にブリッゲンと呼称された。ブリッゲンの木造家屋群は、約100年ごとに大火に見舞われたが、そのたびに再建された。現在も海岸沿いのブリッゲン通りには、3階建てで、急勾配の切り妻屋根をもった木造の倉庫が並び、中世のおもかげを成している。屋根には、荷を引き上げる滑車がついており、室内の装備はいたって簡素である。異国に赴いたハンザ同盟時代のドイツ商人は、単身赴任で、その商館はあらゆる面で機能と効率を優先したものであった。
東西交易で力をつけてきたハンザ同盟による経済封鎖で、 ノルウェーは不平等な通商条約の締結を余儀なくされた。それに対抗する措置としてドイツ人をノルウェー人と隔離する政策がとられた。居留地のドイツ人は特権を享受し、交易の実権を振っていった。ブリッゲンはその後200年以上にわたり、ノルウェー西海岸の貿易を支配した。しかし、さしものドイツ人による繁栄も、16世紀末には衰退に向かい、1754年には、ベルゲンのドイツ商館はノルウェーに引き渡された。港の奥には魚市場があり、前の広場に建つハンザ同盟博物館では、当時の資料が展示されている。出所:世界遺産の旅
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