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アルベロベッロのトウルッリ(イタリア世界遺産) 2009年4月19日更新

アルベロベッロのトウルッリ(イタリア世界遺産)

【和:アルベロベッロのトウルッリ
【中:
面白テーマ|世界遺産|>アルベロベッロのトウルッリ(イタリア世界遺産)

 世の中には変わった住居建築があるものだが、このトゥルッリはその代表的なものだろう。とんがり帽子のドーム状の家。ひとつの部屋にひとつの屋根がつき、いくつかの部屋が集まって一軒の家になる。このひと部屋分をトゥルッロといい、トゥルッリはその複数形だ。語源はギリシア語でドームをあらわすトロス。居間の空間を中心に、トゥルッロ同士が直接つながっているので、廊下も玄関もない。扉を入ればすぐに居間、挟いスペースを有効利用するため、隣室との間は扉でなく、カーテンで仕切っているのが普通だ。
 トゥルッリは、石灰岩の切り石を漆喰を使わずに積み上げてつくる。天井部は、同心円を描くように円錐形に積み上げ、屋根は灰色の扁平な石を何回にも重ねて仕上げる。トゥルッリの起源については諸説あるが、贅沢な家をもつことが禁じられていたか、家屋に税金が課せられていた時代に、すぐに屋根を壊して「これは家はでない]と主張できるように、この空積みの工法が生み出されたのではないかといわれている。
 プーリア地方一体に点在するトゥルッリは、アルベロベッロに集中している。小高い丘の斜面を埋める、とんがり帽子の白い家の町並みは、まるでおとぎの国である。出所:世界遺産の旅
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