考古用語辞典 A-Words

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ラパ・ヌイ国立公園(チリ世界遺産) 2009年4月16日更新

ラパ・ヌイ国立公園(チリ世界遺産)

【和:ラパ・ヌイこくりつこうえん
【中:
面白テーマ|世界遺産|>ラパ・ヌイ国立公園(チリ世界遺産)

 巨大な石像モアイであまりにも有名なイースター島は、チリの沖約3800kmの太平洋上、タヒチから約4000kmというまさに絶海の孤島だ。パスクア島とも呼ばれ、面積約180k・(北海道の利尾島とほぼ同じ)の三角形の島で、3つの角の辺りに火山がある。1722年、オランダ人によってこの島が発見され、この日がちょうどイースター(復活祭)の日であったので、イースター島と呼ばれた。島の言葉では「ラパ・ヌイ(大きな島)」という、4~5世紀にポリネシアからわたってきたと思われる先住民が残した867体(実際は1000体以上ともいわれる)のモアイは、さまざまな謎を秘めたまま静かに虚空を見つめている。
 「祖先の霊を祀る祭壇と石像」をつくるのはポリネシアの習慣で、タヒチなどにも見られる。部族の力の象徴でもある石像は、この島で巨大化しかと思われる。これがモアイであり、祭壇は「アフ]と呼ばれる。モアイづくりは10~17世紀にかけて行われた。
島の東側にあるラノ・ララク山が制作現場で、ここで岩肌からモアイの形に掘り出され、完成時点で切り離されてアフまで運ばれた。数kmから最大約20kmの距離を、どうやって運んだのか、アフにはどうやって立てたのか、諸説あるが決定的な説は出ていない。何しろ、大きなものでは高さ5~8m、重さ40~80tにもなるのだ。  これらの石像には眼球があったが、現在は眼球は外されている。これは、石像自体の魔力を恐れたとか、部族間の争いのためとかいわれているが、原因は不明である。発掘された黒曜石、赤い安山岩でできた眼球は、イースター島博物館に展示されている。さらに、18世紀には「フリ・モアイと呼ばれるモアイ倒しが起こった。この原因も、部族間の争いとも、キリスト教化の一環ともいわれているが。遺跡などの保護のため、島の3分の1が国立公園に指定され、島の出入りの際には厳しい植物検疫が実施される。出所:世界遺産の旅
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