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自由女神像(アメリカ合衆国世界遺産) 2009年4月6日更新

自由女神像(アメリカ合衆国世界遺産)

【和:じゆうのめがみぞう
【中:
面白テーマ|世界遺産|>自由女神像(アメリカ合衆国世界遺産)

 マンハッタンの南、ニューヨーク港に浮かぶリバティ島に立つ、世界的に有名な自由の女神像は、1886年10月28日の除幕以来、自由と希望と民社主義の象徴として、世界中からやってくる移民たちを見守り、アメリカの歴史を見つめてきた。 女神像がフランス国民からアメリカ国民への贈り物であるということはよく知られているが、贈られるに至るまでには資金面でさまざまな困難があった。発案者はフランスの法学者エドワール・ド・ラブレーで、彫刻家のフレデリック・オーギュスト・バルトルディが制作を担当。彼が制作に取り掛かったのは1874年であった。像は骨組みに銅板を張りつける形でできており、骨組みの設計者は、のちにパリにエッフェル塔を建てるギュスターヴ・エッフェルである。
   当初の予算は約25万ドルで、本体をフランスが、台座をアメリカが調達することになっていた。ところが建設費は約45万ドルに膨らみ、資金集めは難航した。フランスは、1878年のパリ万国博に頭部を展示したり、宝くじを発行するなどして資金 を調達した。アメリカは、一層難航した。たいまつ部分を建国百年祭で展示したり、イベントを催したりして資金を募ったがなかなか集まらない。
像は1884年に完成し翌年、214個に分けられ、二ューヨークヘ向かったが、まだ台座は完成していなかったという。新聞の社説による献金の呼びかけで何とか資金は集まり、リチャード・モリス・ハントの設計による台座は完成に向かう。
こうしてベドロー島(1956年にリバティ島と改称)での除幕式には、クリーブランド大統領も列席し、船の汽笛が嗚らされ、21発の礼砲がとどろく中、冠部分に照明が入り、女神に生命が宿った。
総重量225t、像高46m(台座は高さ47m)、奴隷制度と独裁政治を象徴する鎖を踏んで立つ。左手に抱かれた銘板は、「1776年7月4日」の日付が入った独立宣言書で、右手に高く掲げられたたいまつは希望の象徴である。王冠には7つの突起があり、「7つの大陸と7つの海に自由が広まる」ことを示している。この冠部分には展望室があり、上ることができる。
   現在の自由の女神像は、国内外から年間約300万人という来訪者を集める観光地だが、移民を祖先にもつ多くのアメリカ人にとっては、特別な意味をもつ場所でもある。これからも「多民族からなる移民国家」という永遠の実験を見守っていくことになる。 出所:世界遺産の旅
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