考古用語辞典 A-Words

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湊川詠史屏風 2009年3月22日更新

湊川詠史屏風
【和:みなとがわえいしびょうぶ
【中:Cou chuan yong shi ping feng
彫刻・書画|>湊川詠史屏風

頼山陽
六曲一双
紙本墨書
各扇縦一三五・二 横五六・一
江戸時代・十九世紀
京都国立博物館(谷口豊三郎氏寄贈)
 寛政九年(一七九七)、十八歳の頼山陽(一七八〇-一八三二)は叔父杏坪に伴われて江戸に遊学し、昌平常黌教授である尾藤二洲に師事することになった。故郷の広島を三月十二日に出発し、江戸までは約一ケ月の旅程となった。竹原で先祖の墓参をすませて、山陽道を東上し、三月二十三日摂津に入り、一ノ谷から源平の古戦場を眺め「一谷懐古」という長古詩を創作したといわれている。次いで兵庫湊川の楠木正成(一二九四-三三六)の墓に参り、建武三年(一三三六)に足利尊氏・直義との湊川の戦いで討死した正成の波乱に富んだ生涯を、七言律詩二首で詠じた。本屏風は、このときの初稿をもとにして揮毫したもので、のち改作の筆を幾度か加えたようで、文政七年(一八二四)に再度、墓参したとき、七言古詩として定稿としたが、初稿とは、かなりの異同がみられる。山陽の場合は、たとえば「喀血詩」のように、一度作詞したものでも、自ら気に入るまで、何度も推敲を重ねたことが知られる。この作品は、詩人、儒者であった山陽の実力を遺憾なく発揮した書として注目される。出所:書の至宝-日本と中国2006
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