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宮女俑 2009年3月19日更新

宮女俑
【和:きゅうじょよう
【中:gong nu yong
隋・唐・五代|陶磁器|>宮女俑

唐時代・7~8世紀
高さ:37.7cm
住友グループ寄贈
極端なまでに細腰痩身の姿態は、開元年間(713-41)以降の豊満温雅な「樹下美人」式女俑の対極にあり、初唐の理想的女性像を反映したものといえる。頭上に高く結い上げた髪は、唐の段成式『髻鬟品』にある「半翻髻(はんほんけい)」にあたるとされており、初唐に流行した髪型のひとつである。額には朱で花鈿(かでん)が施されている。朱、青、緑、黒の彩色に、さらに金彩や箔押しを加えた華麗な衣裳や装身具といい、その秀麗高雅な面持ちといい、あたかも仙女の如き趣が感じられる。その所作及び持物については諸説あるが、楽妓や舞女というよりは侍女の類であろう。類例が陝西省長武県などから出土しており、また永青文庫をはじめ、国内外の所蔵例もいくつか知られる。
大阪市立東洋陶磁美術館所
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