考古用語辞典 A-Words

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類聚歌合(二十巻本歌合)巻第八・十一 2009年3月17日更新

類聚歌合(二十巻本歌合)巻第八・十一
【和:るいじゅううたあわせ
【中:Lei ju ge he
彫刻・書画|>類聚歌合(二十巻本歌合)巻第八・十一

十九巻のうち二巻
紙本墨書
[巻八]縦二六・八 全長二四〇六・四
[巻十一』縦二七・○ 全長二六三七・一
平安時代・十二世紀
京都・陽明文庫
大治元年(一一二六)までの平安朝における歌合を主催者別に編纂した「類聚歌合」、いわゆる「二十巻本歌合」である。内大臣藤原雅実(一〇五九―一一二七)は、頼通の十巻本を模範として、さらに大きな歌合の編纂を決意し、その後能書としても著名な内大臣藤原忠通(一〇九七~一一六四)もこの編纂事業に加わった。長い編纂のため料紙も幾種類にもわたる。当然のことながら多くの人の寄合書きになるものである。十巻本に比べて、行間は狭く、文字も小さい。
この巻八は、天地に薄墨の界を引いた料紙に、右肩上がりの奇癖のある書風であるが、筆力は強く、リズミカルな筆致で書き進められており、時代の大きな変化を感じさせる。斎宮歌合・斎院歌合を所収した巻である。図版の部分は禖子内親王主催の歌合で、関白藤原頼通(九九二―一〇七四)が後見となって開催された。祐子内親王や四条宮などの女房が参加しており、それぞれの新作の物語から和歌一首を撰出して、九番の歌合に番えたものである。当時の女房たちが競うように歌物語を作っていたことが偲ばれる。
巻十一は大臣の上を編集した巻で、忠平・時平・師輔・頼忠・道長・頼通・師実家の歌合が所収される。図版の箇所は、長元八年(一〇三五)五月十六日に、関白左大臣頼通が賀陽院の水閣において催したものである。撰者は藤原公任(九六六―一〇四一)で、赤染衛門や相模・能因らが参加したものであった。これらの「類衆歌合(二十巻本歌合)」は、古筆愛好が流行したことにより、分割されて断簡となり、掛幅に仕立てられたり、手鑑に貼付される。筆者を藤原俊忠に伝称するものを「二条切」、藤原忠家に伝称するものを「柏木切」と呼び、大切に鑑賞されている。 出所:書の至宝-日本と中国2006
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