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花鳥唐草文匙 2009年1月29日更新

花鳥唐草文匙
【和:かちょうからくさもんさじ
【中:Hua niao tang cao wen chi
隋・唐・五代|金銀・玉器|>花鳥唐草文匙

一九八九年 陝西省西安市東郊西北国棉五廠住宅小区二九号唐墓
(開元二〇年〈七三二>)出土
銀、鍛造
長10.5、最大幅2.0
唐 八世紀前半
陝西・陝西省考古研究所
同じ唐墓から出土した鴛鴦唐草文盒と花鳥唐草文匙であるが、もともと一具をなしていたかどうか、明らかでない。花鳥唐草文匙は、湾曲した柄の先端に鳥頭がかたどられた匙である。匙面の上面には、魚々子を地として、蓮唐草と、結帯(帯を結んだ意匠で、めでたいことの象徴)を銜えた鴛鴦が表わされ、裏面には、魚々子地に、蓮唐草と結帯を銜えた鴻が表現される。柄の表裏には、蓮唐草が魚々子地に展開する。細密な文様が鮮鋭に刻出され、魚々子の打ち方も深く整然としており、鴛鴦唐草文盒より精作といえるが、表面に長年の使用による摩滅がみられるのが惜しまれる。薬材や化粧料あるいは茶葉などをすくいとる用法を想像することができるが、実際の使用法の詳細は明らかでない。作風や文様の形態には、唐時代(六一八~九〇七年)中頃の特徴が現われはじめている。出所:唐の女帝・則天武后とその時代展1998
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