考古用語辞典 A-Words

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布依族ろうけつ染 2009年1月14日更新

布依族ろうけつ染
【和:プイぞくのろうけつそめ
【中:Bu yi zhu la ran
面白テーマ|絹・衣類|>布依族ろうけつ染

千年前後の歴史をもつ民族色ゆたかなプイ族のろうけつ染は,民間で広くおこなわれている手工芸品である.ろうけつ染の製品は,国の内外で喜ばれ,評判が高い。
ろうけつ染のやり方は比較的簡単である。白ろうか蜜ろうに熱を加えて,容かし, 銅製か竹製のろう刀を使って白布にろうをなり.それを染物用の甕に浸して色を染め,染めあがったあと熱湯のなかに入れてろうを抜くと,布に模様が浮きあがるというわけである.
プイ族の女性は十一.二歳からろうけつ染を習いはじめ,腕があがるにつれて。さまざまな美しい模様を思うままに染めることができるようになる。模様は構図がしっかりして,線条がのびのびしており.装飾風の味わいが濃い。よく用いられる図柄には曼珠沙華,浜菱がある.また渦巻や波などの模様がある。鎮寧市のプイ族女性がはいているスカートは,上の部分に絵柄や模様が染められているほか,全部が菱形模様を散らした, 素朴でゆったりした感じを受ける.ろうけつ染の色は,ふつう自分でつくった藍を染料として使い。藍またはうすい藍色に染める。褐色に染めることもある。技法が発展するにつれ,いまでは藍,白.黄.赤などの彩色図案が可能になっており,落ち着いた感じでしかも美しい。ろうけつ染めは,服装ではおもに衿.袖.スカートに用いられる.プイ族の女性はまたろうけつ染と刺繍を実にうまくかみ合わせて,衣服・袋.頭巾.ふとんカバー.のれん.蚊帳などに草花.鳥獣,人物などの図柄を刺繍し,新新で一風変った味わいを出している.出所:中国民族服飾1981
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