五彩舟遊図盤　2009年1月2日更新

五彩舟遊図盤
「大明萬暦年製」銘
景徳鎮窯
明時代・万暦（1573～1620）
口径：20.6cm
端反りの口縁、湾曲した側面に低く広い高台のつく浅い盤。磁胎に高火度焼成の透明釉がかかり、青花と釉上彩の赤、黄、緑などを組み合わせた五彩の手法で文様があらわされている。内面見込み一面に初夏に毎年開催される「龍舟競技」の一場面が描かれ、龍や鳳凰をかたどった三艘の舟が蓮などの水草の間をぬって進む様子が、五彩でのびのびと華やかに表現されている。内側面は折枝文が、外側面には蛙、蛇、 トカゲ、百足、サソリなどがあらわされる。底裏は二重圏線内に「大明萬暦年製」の銘が青花で記されている。中国南部で毎年行われているこの豊穣を願う祭事で使われる龍舟は、ここにみられるように伝統的に龍をかたどった細長いデザインに作られる。 出所：中国陶磁の至宝-デイヴィッド・コレクション
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