青磁貼花鳥文輪花盤　2008年12月29日更新

龍泉窯
元時代・14世紀
口径：16.7cm
六弁の稜花形に造られたこの浅い盤は金属器を思わせる。平らな器底に小さく低い高台がつき、きめの細かい淡灰色の素地に白みがかった灰緑色の失透釉が赤色に焦げた畳付きを除いて全面に厚くかかっている。内底には桃の小枝にとまり、桃の実をくわえた鸚鵡の貼花文が三箇所、釉上に配されている。これらの貼花は露胎のため赤褐色に焦げている。桃の枝に止まった鳥の文様は宋時代から明時代初期にかけてよく用いられた吉祥文様で、桃は不老長寿の象徴であることからこの盤は贈呈用であったと思われる。出所：中国陶磁の至宝-デイヴィッド・コレクション
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