考古用語辞典 A-Words

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洛陽市龍門唐禅宗七祖神会墓  2008年10月26日(日)更新

灰陶彩絵伎楽俑
【和:らくようしりゅうもんとうぜんそうななそしんかいはか
【中:Luo yang shi long men tang chan zong qi zu shen hui mu
隋・唐・五代|建造物・遺跡・墓>洛陽市龍門唐禅宗七祖神会墓


 1984年,河南省洛陽市龍門の唐代宝応寺遺跡で,神会の墓が発掘され,青銅製の塔形合子・浄瓶・“柄香炉”および漆塗り陶鉢など,多くの貴重な文物と銘文のある方塔が出土した。塔形合子の蓋には,香を焚くための孔がある.出土した時,合子の中には,なお香の灰が残っていた。浄瓶は手を清める水などを注ぐ器である.“柄香炉″は身の部分に油を入れ,灯芯は蓋の孔からつき出して火を点したとの説がある。漆ぬりの鉢は食器である。陶製で外面に黒漆が塗ってある.
神会(684-758年)は禅宗七祖で,六祖慧能(南宗)の法燈をつぐ人である.兵部侍郎,宋鼎に請われて洛陽に来て,荷沢寺に住み,荷沢宗を創立した。歿して,宝応寺に葬られた.従来は,神会の伝記について意見が分かれたが,発見された塔の銘は,神会の生前の記載に詳しく,禅宗史および神会の研究に非常に役立つ。
正倉院や法隆寺にも陳列の出土品と同形の伝世品があり,その素性が発掘品により,次第に解明されることが期待される。出所:「黄河文明展」

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