考古用語辞典 A-Words

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莫高窟第二九〇窟人字披東側  2008年09月16日(火)更新

莫高窟第二九〇窟人字披東側
【和:ばっこうくつだい二九〇くつじんじひひがしがわ
【中:Mo gao ku di 290 ku ren zi bi dong ce
晋・南北朝|彫刻・書画>莫高窟第二九〇窟人字披東側

仏伝図(模写 陳之林)
紙本着色
縦86.0 横409.7
北周
  第二九〇窟は、北周時代の中心方柱式石窟で窟頂前部の人字披にはこれ以前のように棟木・母屋桁・垂木を全く表さず、 一面に仏伝図を描いている。窟内四周の側壁はほとんど千仏図で埋められており、千仏と仏伝を主要な壁画とする窟といえよう。
仏伝図は人字披東西両斜画をそれそれ横三段に区切り、仏伝説話の入夢受胎から釈迦成道までをフリーズ式に八十六場面に渉って描き出している。典拠とした経典は、後漢に訳出された『修行本起経」と考えられ、他の主要初期仏伝経典、北涼・雲無懺訳『仏所行讃』、劉宋・求那跋陀羅訳『過去現在因果経』などと同様、仏伝とはいえ釈迦の成道あたりまでで終わり、涅槃前後を説かない。
本図は、東面一面だけを一幅に模写したもので、中国の今日式呼称で″横巻三條重畳式″の画面は、上段右端の仏誕諸景から始まってS字型に進行する。主な場画を拾っていくと『修行本起経』菩薩降身品の冒頭、摩耶天人が夢に菩薩の白象に乗りその胎内に入るのを見る全)入夢受胎、太子(のちに悉達と名付けられる)が大人の右脇から生まれ出る(四)樹下誕生、神廟に礼拝して宮殿に帰り、太子の相を占わせる(十四)還宮・占相、そして中段中央やや左からは釈迦降誕に際して人があらわした三十二の瑞応(祥)を下段をよりの樹神出現まで順次描き、次いで阿夷が優曇鉢の華中に獅子の生れ獅子吼するのを観る(四十二)青蓮生獅之一、下段中央に(四十五)阿夷観相、青年太子を春夏秋冬、愉しませるために宮殿を建て妓女に奏楽させる(四十七)修四時殿、そして下段左端の、師と問容答した太子が出家を思い始める(五十)太子回宮・思念出家で東面の仏伝図はひとまず終わり、西面へと続く。
この東面では、上段の樹下誕生から、太子が七歩あゆんで手を挙げ「天上天下。唯我為尊」と言うところや二龍王による灌水などや、端祥の諸場面が優れた表現力を見せる。端応二(十七)臭處變呑では、用を足す人でそれを表すなど風俗画としても面白い。画両は、諸処に建物を配し、その歪み傾いた形や屈曲する鮮やかな群青の屋根がむしろ場面に生動感を与え、人物も自由開達な茶色の捕線で的確に描き出され、稚拙感はない。人物の肌や隈は青灰色、黒色に変じ、黒変した人物着衣も当初示系色であったと思われる。出所:『砂漠の美術館-永遠なる敦煌』中国敦煌研究院設立50周年記念

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