考古用語辞典 A-Words

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五指形障扇金具  2008年08月27日(水)更新

五指形障扇金具
【和:ごしがたしょうせんきんぐ
【中:Wu zhi xing zhang shan jin ju
春秋戦国|青銅器>五指形障扇金具

青銅 
高13 幅20.1 重lkg
1976年中山王(興+昔)墓出土
 扇架は下が真すぐで,上部が弓なりのアーチ形。両枠の中間にさらに内孤があり,五本のうち真中の方筒状の銎(差込日)に接続する。この方銎の両側に二本ずつ機軸が付き,四本の機軸がそれぞれに方空を持つ。扇架は人の掌状をし,五本の方銎は五指に相当する。内弧の機軸は回転するので,付随して4本の方銎も開閉する。外弧の固定された位置に溝があるので,機軸の制御する四銎は一定の位置まで開くと留まるようになっている。出土時,各銎内には黒漆を塗った木製の扇骨が挿入されていたが,ごく一部を除き,朽ちて灰になっていたため取り上げられなかった。枠の片側に半環形の差込み口が二つ付き,上が小さく下が大きいので長柄が挿入しやすくなっている。これは今まで中国で発見された大型の折りたたみ式扇架のうち最古のものである。
1965年,四川省成都百花潭で発見された戦国時代の宴楽狩猟文壷に,宴会の場景がある。坐る貴族の背後の人物が,両手で扇を持っている。その扇の形状が,この五指形障扇金具とほぼ完全に一致する。
『世本』に「武王翣を作る」とあり,『爾雅』に「大扇,之を翣と謂う」とある。古代には儀仗にこれを用意し,障蔽の道具とした。 障扇ともいい,俗に掌扇と呼んだ。『古今注』にいわく「舜,祝聴を広開せんと,賢人を求め以て自ら輔け,五明扇を作り,漢の公卿大夫,皆これを用う」と。この五指形障扇金具がどの種の扇に属するか断定できないが,古式にのっとったものであることは間違いない。出所:「中山王国文物展」-中国戦国時代の雄 

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