考古用語辞典 A-Words

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雲龍文編鐘   2008年07月25日(金)更新

雲龍文編鐘
【和:うんりゅう
【中:Yun long wen bian zhong
明・清|青銅器>雲龍文編鐘

清・康煕52年(1713)
銅製・鍍金
通高:315.0cm 長さ:340.0cm 幅:50.0cm
鐘:高さ 28.0cm 上部径 15.8cm 下部径 19.0cm
皇帝が出席する式典で用いられた玉製の楽器
 編鐘は16口を一セットとして、陰律と陽律それぞれ8口ずつに分かれる。外形は全て同一であるが、鐘壁の厚さによって音の高低が異なっており、12の本律と4つの倍律に対応している。鐘名は順に「倍夷則」「倍南呂」「倍無射」「倍応鐘」「黄鐘」「大呂」「太簇」「夾鐘」「姑洸」「仲呂」「(蒙+生)賓」「林鐘」「夷則」「南呂」「無射」「応鐘」という。「倍夷則」は鐘壁が薄く音は最も低い。それから順に音がだんだん高くなり、応鐘が最も高音となっている。鐘は楕円形をしており、頂部と口部は平らで、二頭の龍の形の鈕(吊り手)がついている。本体は雲龍の文様で飾られており、表の面には「康熙五十二年審定」と刻まれ、背面にはそれぞれの律名が鋳出されている。通常、慶賀や朝会、大典等に用いられ、編磬とともに、それぞれ東と西に分かれて並べられた。演奏時は、まず柷(古代の打楽器)を合図として鳴らし、さらに鎛鐘(古代の大形の鐘)がひと鳴りしたあと、編鐘がこれに続く。中和韶楽の演奏の上で重要な楽器である。出所:北京・故宮博物館名宝展-紫禁城と中国4000年の美の秘宝

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