前漢中期
青銅
長33.8cm闌幅9.9cm重410g
1956年晋寧県石寨山出土
　雲南省博物館所蔵
　武器。援はまっすぐで，胡はなく，内は長方形である。闌（刃の根元のひろがった部分）のわきに2つの穿があき，内にも1つの穿があいている。援の後部に，太陽文と2人のひざまずいた裸体の人物が鋳出されている。彼らは手を挙げており，手と腕はお互いにつながっている。内には3人のひざまずいた裸体の人物が鋳出されている。彼らも手を挙げ，中間の1人は正面を向いて坐り，両わきの2人はそれぞれ左右，反対方向を向いている。3人のお互いの間には人間の首がある。この種の人形文は，滇文化の中にはしきりに見られるが，その意義はなお明瞭ではない。四川省の古代巴蜀文化（巴は重慶，蜀は成都を中心とする地域）に流行した手心文も， これと共通しているのではないであろうか。出所：「雲南博物館青銅器展」

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