考古用語辞典 A-Words

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饕餮紋尊 2007年11月28日(水)更新

饕餮紋尊

【和:とうてつもんそん
【中:Tao tie wen zun
殷・周時代|青銅器>饕餮紋尊

青銅製
高34.8、口径32.7
商(殷)・前13~11世紀
上海博物館
 尊と呼ばれる容器の器形には若干の種類があるが、これは、角張って膨らむ胴部の上下に、外反する頸部と圏足が付くものである。酒や水などを入れた容器と思われる。この尊は、胴部の側面に大きな饕餮紋を、肩部に水牛の頭を、それぞれ三つずつ配している。饕餮紋の紋様の周囲は渦紋で埋めているが、渦紋と主紋の境は明瞭ではない。圏足には十字形の型持たせの孔が三箇所ある。
内底には銘がある。この銘をもつ青銅器は、ほかにもいくつか知られている。この種の銘は文字ではなく、何かを意味した図ないし記号という意味で図象銘と呼ばれる。図象銘は、青銅器を作った人ないし集団を表わすものとも、青銅器を作らせ使用した氏族の家紋のようなものとも言われているが、まだ定説はない。出所:「上海博物館展」

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