考古用語辞典 A-Words

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雪灰色刺繍水仙寿字文氅衣 2007年08月15日(水)更新

雪灰色刺繍水仙寿字文?衣

【和:せっかいしょくししゅうすいせんじゅじもんしょうい
【中:Xue hui se ci xiu shui xian shou zi wen chang yi
明・清|絹・衣類>雪灰色刺繍水仙寿字文氅衣

清(同治期)
清朝後期の后妃が春に着用した平常着の一種
衣服類
総丈145cm,両裄134cm,袖口35cm,裾幅132cm
北京故宮博物館蔵
氅衣は,清朝の后妃か日常に着用した平常着の一種です。この服の様式は,丸襟で右脇開き,また大袖〔広い袖口の付いた袖で,通常は肘まで袖口を折り上げて着用する。寒くなれば袖を伸ばす〕左右両裾にはスリットがあります。また両脇には対称の雲文図案を配しています。このスタイルは中国の服飾発展史上において,重要な位置を占めています。現代の中国人女性たちに大変人気の「旗袍」〔チャイナドレス〕は,この服種を基礎として変遷,発展しました。
雪灰色〔淡い紫色〕の変則的な七枚の襦珍を表地として,上に浅彩水仙と金糸の団寿字文を刺締しています。a衣の右脇の開いている所に五つのボタン(上に金メノキの飾りのないボタンーつ,下に団寿字文の白金ボタン四つ)があります。氅衣の縁は薄茶色の襦珍に浅彩の荷花〔蓮の花〕を織り出したり,石青色襦珍に水仙と金色の寿文字をs刺繍したり、薄い藍色の襦子の錦に五彩の牡丹を織り出すなど色合いと花文が異なる三種類の帯状の縁飾りがけられしています。両脇には三色の帯状の縁飾りて大きな如意雲頭がひとつずつ付けられています―これらはa衣を印象的に飾り,重厚で華麗です。この氅衣は粉白〔薄いピンク〕,緑,灰,金などを主色調として,正戧,斉針,接針,斜纏針,平套,平金などの刺繍技法を用いています。また二色から三色の繧繝彩色の配色方法を用いて,文様を刺繍しています。花文の構図は簡潔であり,刺繍は繊細です。また色使いが淡雅で調和がとれています。これは同治年間の刺繍の逸品です。出所:『紫禁城の后妃と宮廷芸術』

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