清(雍正期)
雍正帝が朝服の上に着用した毛皮がついた明黄色の上着
衣服類
総丈117cm，両裄160cm．袖口25cm．裾幅110cm
北京故宮博物館蔵
端罩は清朝皇帝の礼服の一種で，皇帝が冬季の朝会，祭祀の際に着用しました。端罩の着用に関する条件や意味は，皇帝の袞服の着装と同様です。端罩は皇帝の朝服の中で唯一，彩色による装飾を用いていません。通常，明黄色で団龍文の地文のある絹織物，あるいは無地の絹織物に， 各種の珍しい動物の毛皮が裏地として用いられます。衣服の形は対襟〔前開き）．平袖〔着物袖〕で，左右に垂れる帯二本を飾ります。この端罩には狐の毛皮が付けられています。毛皮が柔らかくかつ均密で，絹地は淡雅です。端罩は皇帝が，冬季における防寒を目的とした服とされていました。出所：『紫禁城の后妃と宮廷芸術』

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