考古用語辞典 A-Words

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虢季子白銅盤 2007.07.16更新

?季子白銅盤

【和:かくきしはくどうばん
【中:Hu ji zi bai tong pan
殷・周時代|青銅器>虢季子白銅盤

西周
伝清・道光年間(1821-50)陝西省宝鶏市出土
青銅
長さ137.2cm、幅86.5cm、重さ215.3kg
中国国家博物館
盤は祭祀や宴会に先だって手を清めるために使われた。匜(水差し)で注いだ水を受けるものである。一般的に盤は円形であるが、この盤は長方形で、異様に大きい。春秋時代の西方の辺境地域にあった小国の「小虢」が、なぜこの様に大きな盤を作ったのか謎であるが、周王朝の東西分裂を収拾した功労によるとの説がある。底には8行・110時の銘文があり、虢季子白は玁狁と戦いで勝利をおさめ、周王から下賜品をたまわったことが記載されている。釈文の要約は以下の通り。

周王の十二年、正月丁亥の日、虢季子白は、この宝盤を作った。偉大な子白は戦に強く、四方を平らげた。玁狁を洛河の北に討ち、首500級をあげ、虜50人を生け捕り、第一の手柄で帰還した。立派な子白は首級を周王に差し出し、周王は子白を絶賛し、周王の周廟の庭でもてなしの宴をされた。周王は乗馬・弓・旗・鉞を授け、「白父よ、見事な手柄であった。われを助けて蛮族を討て」と言われた。子々孫々、この栄光が長く続きますように。出所:「世界四大文明・中国文明展」

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